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デザイナーズファイル
HUZZLE
DESIGNER’S FILE
自分がパズルピースになりきって、動きをイメージし、形にします。
Akio Yamamoto
アキオ・ヤマモト
1962年島根県生まれ。東京都練馬区在住。メカニカルパズル・デザイナー。
インタビュー
QUESTION
何歳からパズルに興味をもち始めましたか?
小学生の頃から、刃物でなにかを切り出すのが好きでした。6年生の頃、箸の頭を鎖のかたちに切り出して遊んでいました。いわゆる不可能物体ですね。また、数理パズルに興味を持ったのもその頃です。覆面算や幾何学の問題などを楽しんでいました。
QUESTION
何歳からパズルのデザインを始めましたか?
20歳くらいから、遊びの造形をいろいろ手掛けました。しかし、パズルと言えるものを作ったのは、27歳のときです。第4回「匹見 木のパズル・コンペティション」(1990)に出品しました。その作品はその後、幾多の改良を経て、「CASTAMOUR」になりました。
QUESTION
パズルのアイディアはどのように生まれるのですか?
ひとことで言えば、自分がパズルピースになりきって、動きをイメージし、形にします。具体的には、ドローイングですね。最初から形を決めるのではなくて、動きを描きながら次第に形が見えていく、そういう描き方です。もちろん立体でも試行錯誤します。
QUESTION
趣味または興味のあるものは何ですか?
このごろは、書道ですねえ。筆の先の三次元の穂先が、平面と接して残す墨痕。それはまさしく運動の軌跡なのです。キャストパズルを設計するときのイメージングにも似て、意外な発見をすることがあるんです。
QUESTION
パズルファンへメッセージを
世の中には、パズルよりも面白いものも、たくさんあります。パズルに限らずいろいろなことを勉強しましょう。そして、たまにパズルに没頭してみる。そのくらいのバランスが、人生の楽しみ方としてちょうど良い感じだと思うのです。